日本一のもち米のまち、北海道名寄市!
「もっと!もち米プロジェクト」では、名寄市のもち米についてもっとみなさんに知っていただくため、さまざまな取り組みを行っています。
その取り組みの一つである「もち米サポーター養成塾」は、生産面積や生産量だけではなく、生産者の品質管理やもち米にかける思いも日本一であることをもっとみんなに知ってほしい!との思いから企画されたもので、今年で2回目の取り組みとなります。
この養成塾では、もみまきのようすを見学したり、実際に田植え機に乗って田植えをしたり、コンバインに乗って稲刈りをしたり・・・一年を通じて生産者のお宅でもち米の栽培について学びます。また、養成塾のラストはもちつき名人「なよろもち大使」によるもちつき講座とお正月用のおもち作成!まさにもちづくしの養成塾なんです。
そして、養成塾をすべて受講した方は「もち米サポーター」に任命します。サポーターの活動は、自身のFacebookに養成塾のようすを投稿したり、「名寄のもち米ってこんなにすごいんだよ!」と周りのお友達に広めるなど、なんでもOK。一人でも多くの方に名寄のもち米に誇りと愛着をもち、末永く応援隊として活動いただけたらと思っています。
さて、そんなもち米サポーター養成塾の記念すべき今年の第1回目を4月23日(土)に開催しました。今年は小学生から60代まで15名の塾生の参加があり、とても嬉しく思っています。
そんな第1回目もち米サポーター養成塾のようすをお伝えしていきます。
【入塾式】
まずはじめに、名寄駅横の駅前交流プラザ「よろーな」にて入塾式が行われました。
名寄市の久保副市長から、塾生のみなさんに激励のご挨拶をいただきました。
もち米は名寄市が誇る参加特産品ということで、贈る言葉にも熱が入ります!
入塾式終了後は車に乗り、名寄市の中名寄地区の田んぼへ移動。
【もみまき見学】
到着後、これから一年間お世話になる塾長との初対面。まずはみんなで自己紹介タイム。
「もち米について興味があった」「おもちが大好き」「機械に乗ってみたかった」など、参加しようと思ったきっかけはさまざま。
今回、塾長を務めていただくのは名寄市もち米生産組合の副組合長の村中洋一さんです。一生懸命育てたもち米についてもっと知ってほしいとの思いから、快く塾長を引き受けてくださいました。
納屋に移動し、もみまき前のもみのようすから見学。
ちなみに「たね」のことを「もみ」と言います。すなわち、もみまきとは一般的に言うたねまきのことです。
「催芽機」という機械がいくつも設置されており、もみが水に浸けられていました。
田植え機で田植えをするためには、苗全体の大きさを揃える必要があることから、このようにあらかじめもみを水につけて温度を加えることで、均一に発芽させるそうです。写真に写っている黄色い袋には、「はくちょうもち」のもみが入っています。はくちょうもちは名寄のもち米を代表する品種であり、有名な伊勢の名物赤福の原料としても使われている品種です。
そして別の納屋に移動し、いよいよもみまき見学です。
機械を使ってもみまきが行われていました。ポットという小さな穴のあいた入れ物にもみと土が入れられていきます。どんどん動く機械と、それに対応する人の手際の良い動きにみんな興味深々です。
そしてこちらはハウスのようす。
もみまきが終わったポットが機械で自動的に運ばれ、ハウスの中に並べられていきます。
一般の人が農作業を目にするのは主に田植え時期からになりますが、そこに至るまでは今回のもみまきはもちろん、雪のある時期から除雪や融雪剤散布、ハウス作りなど多くの作業があります。今回の養成塾を通じて、普通の暮らしでは見えないたくさんの農作業を学びました。
塾長に別れを告げ、次はJA道北なよろのもち米の貯蔵施設「ゆきわらべ雪中蔵」へ向けて出発。
【ゆきわらべ雪中蔵の見学】
到着後、早速施設の中へ。JA職員の方から施設について説明を受けます。
この「ゆきわらべ雪中蔵」は、冬の間に雪を貯蔵し、その冷気を使ってもち米を低温で保存しておくというもの。電気を使わない分環境にもとてもやさしく、収穫後も高品質のままもち米が貯蔵されているんです。写真左奥に見える大きな袋の中身はすべてもち米で、ここから名寄産もち米が全国へ出荷されていきます。
さて、最後に貯蔵されている雪を見てみましょうということで、一旦外へ出て隣の倉庫の扉が開けられました。
すると・・・目の前には天井まで積まれた大量の雪が!
想像以上の量に歓声が上がりました。(写真では少しわかりにくいかもしれませんが・・・)
名寄市は雪質も日本一のまちですから、まさに日本一のコラボですね!
・・・という風に、第1回目のもち米サポーター養成塾は盛況に終了いたしました。
次回は5月28日(土)に青空塾ということで「田植え」を行う予定です。
通常行われる農業体験では手植えが多いかと思いますが、この養成塾では日本一の作業を学ぶため、実際に田植え機に乗って田植えをします。
塾生のみんなはどこまで上手に田植え機を乗りこなせるでしょうか・・・乞うご期待!